苔テラリウムの冬越しが気になりますか?置き場所はどこがいいの?管理する上での注意点は?この記事で解決します!

こんにちは。私の小さな森づくり 運営者の「こけこ」です。
いよいよ冬本番。寒くなってくると、繊細な苔テラリウムたちが無事に冬を越せるか、ちょっと心配になりますよね。
「冬の置き場所は、日当たりの良い窓際がいいの? それとも暖房が効いたリビングの方が安心?」
「室温はどれくらいを保てばいいんだろう?」
「冬の水やりや霧吹きの頻度は、夏と同じでいいの?」
乾燥や、逆に湿気によるカビ、そして万が一にも凍るのを防ぐ対策など、特に初めての冬越しは不安がいっぱいだと思います。
何を隠そう、私も最初の冬は、毎朝テラリウムを覗き込んでは「枯れたらどうしよう…」とドキドキしていました。置き場所をコロコロ変えてみたり、水の量に悩んだり…いろいろ試行錯誤したものです。
この記事では、そんな苔テラリウムの冬越しに関する基本的な管理方法や、トラブルを防ぐための具体的なコツを、私の経験も踏まえて詳しくお話ししていきたいと思います。
- 苔テラリウムの冬越しに適した置き場所
- 冬の室温や乾燥、凍結への対策
- カビを防ぐ水やりと換気の方法
- 冬に起こりがちなトラブルと対処法
苔テラリウムの冬越しと置き場所

冬の苔テラリウム管理で、成功の半分以上を占めると言ってもいいのが、この「置き場所」です。人間にとっては快適な場所が、苔にとっては厳しい環境だったりします。
寒すぎてもダメ、暖房が当たりすぎてもダメ。苔にとってストレスの少ない、安定した環境を見つけてあげることが大切です。
ここでは、冬の置き場所の選び方と、重要な「温度」と「光」の管理について、詳しく見ていきましょう。
窓際のリスクと冷気対策
冬場、貴重な日光を当てようと、窓際にテラリウムを置きたくなる気持ち、すごく分かります。ですが、実は冬の窓際は、テラリウムにとって最も過酷な場所の一つなんです。
一番の理由は、「日中と夜間の極端な温度差」です。
日中は、窓越しの日差しで容器内が温室のようにポカポカと暖められます。しかし、日が落ちると状況は一変。夜間は窓ガラスが外気でキンキンに冷やされます。
すると、「放射冷却」という現象が起こり、テラリウムから窓ガラスに向かって熱が奪われ、室温よりも遥かに低い温度まで急降下してしまうんです。(出典:気象庁『放射冷却』)
この「日中の高温」と「夜間の急冷」というジェットコースターのような温度変化こそが、苔の細胞にダメージを与える「熱ショック」の最大の原因なんですね。
具体的な冷気対策
では、どうすれば良いか。窓際を完全に避けるのが一番ですが、光のためにある程度近づけたい場合は、以下の対策を徹底してみてください。
- 窓から距離をとる: 最低でも窓ガラスから10cm~15cm以上は離して置き、直接窓枠に触れさせないようにします。
- 夜間の遮断: 夜になったら必ず厚手のカーテンを閉めます。これだけでも窓からの冷気をかなり遮断できます。
- 物理的な断熱: それでも冷え込みが心配な場合は、夜間だけテラリウムと窓の間に、発泡スチロールの板やプチプチ(緩衝材)、あるいは段ボールを立てかけるだけでも、かなりの断熱効果が期待できますよ。
すきま風(冷気ドラフト)にも注意!
古いお家や窓のサッシが古い場合、見た目では分からなくても、窓の隙間から冷たい「すきま風(冷気ドラフト)」が流れ込んでいることがあります。この冷たい空気がテラリウムに直接当たると、局所的に苔が凍結するようなダメージを受けることも。窓際に置く場合は、手やティッシュなどで隙間風がないか一度チェックしてみるのがおすすめです。
暖房の風と乾燥を防ぐには

冬のリビングで、窓際の次に気をつけなければいけないのが、エアコンやファンヒーター、ストーブなどの暖房器具です。
暖房の風が直接当たる場所は、絶対に、絶対に避けてください。
暖房から出る温風は、非常に乾燥しています。この風がテラリウムに当たると、恐ろしいスピードで苔の水分が奪われていきます。
- 開放型(フタなし)の場合: あっという間に苔がカラカラに乾燥し、白く縮れてしまいます。
- 密閉型(フタあり)の場合: 容器が直接温められることで、内部の温度が急上昇します。外は乾燥しているのに中は高温多湿という異常な状態になり、苔が「蒸れ」てしまい、カビや腐敗の原因になります。
私はリビングの棚の上に置いていますが、エアコンの風向きをしっかり調整して、絶対に風が当たらない場所を選んでいます。
部屋全体の乾燥と加湿器の活用
冬の室内は、暖房によって部屋全体の空気も乾燥しがちです。人間にとっても快適な湿度(50%〜60%程度)を保つことは、苔テラリウムにとっても良い環境につながります。
加湿器を使うのはとても良い対策ですが、テラリウムに加湿器の蒸気が直接当たるのはNGです。あくまで部屋全体の湿度を穏やかに上げるイメージで、テラリウムとは少し離れた場所で使いましょう。
適した室温と温度管理のコツ

もともと野外にいる苔は、雪の下で冬を越すなど、低温自体にはかなり強い性質を持っています。ですが、テラリウムというガラス容器の中では、話が少し変わってきます。
一番避けたいのは、先ほどから繰り返している「急激な温度変化(熱ショック)」です。
苔が元気でいられる理想的な環境は、一日を通して温度変化が緩やかで、だいたい10℃から20℃くらいの範囲に収まっている場所です。この範囲なら、苔の代謝活動が穏やかに維持されます。
例えば、日中は暖房で25℃、夜間に暖房が切れて5℃、という環境は、温度差が20℃もあります。これは人間でも体調を崩しそうな環境ですよね。苔にとっては非常に大きなストレスになります。
暖房のない部屋は「最低気温」をチェック
「じゃあ、一日中温度が変わらない暖房のない玄関や廊下は?」と思うかもしれません。それは良い選択肢ですが、一点だけ注意が必要です。
それは、「最低気温が何度まで下がるか」です。
あくまで目安ですが、テラリウム内の温度が常に5℃を下回るような環境は、部分的な凍結のリスクが出てくるため、避けた方が無難かなと思います。常に8℃〜10℃以上をキープできるような場所であれば、リビングよりもむしろ安定していて最適な環境になることもありますよ。
ご自宅の環境を知るために、最高・最低温度が記録できるデジタル温度計を一つ用意して、置き場所候補に一晩置いてみると分かりやすいです。
凍るのを防ぐ夜間の工夫

暖房のない部屋や、寒冷地にお住まいの場合、特に冷え込む夜には「凍結」のリスクが現実的になってきます。
テラリウムの中は湿度が高く、苔や土壌が常に水分を含んでいます。水は空気よりも冷えやすく温まりにくいため、室温が0℃になっていなくても、テラリウムの中だけ先に凍り始めてしまうことがあるんです。
凍結を防ぐ一番の対策は、もちろん「最低気温が5℃以下にならない場所に移動させること」です。
ですが、どうしても適当な場所がない場合や、万が一の保険として、夜間だけ物理的に保温してあげる工夫も有効です。
- 発泡スチロールの箱に(フタはせず)入れる
- 容器全体をプチプチ(緩衝材)で軽く覆う
- 段ボール箱に入れる
- 大きめのタオルやフリース布などを上からふんわり被せる
見た目はちょっとアレですが…(笑)これだけで外気の影響をかなり和らげ、急激な温度降下を防ぐことができます。大切な苔を守るため、ぜひ試してみてください。
光不足を補うLEDライト活用

冬の管理で見落としがちなのが、「光不足」です。
冬は日照時間そのものが短くなりますし、太陽の高度が低くなるため、部屋の奥まで光が届きにくくなります。さらに、寒さ対策で窓際から部屋の奥まった場所へテラリウムを移動させると、苔は深刻な光不足に陥ってしまいます。
光が足りないと、苔は光を求めて上へ上へと間延びしたように伸びてしまいます。これを「徒長(とちょう)」と呼びます。
徒長してしまうと、見た目がひょろひょろとだらしなくなるだけでなく、苔の組織自体が軟弱になり、病気やカビへの抵抗力が弱ってしまうんです。
そこでおすすめなのが、「植物育成用のLEDライト」の活用です。
私も冬場は、部屋の奥に置いているテラリウムにはLEDライトを愛用しています。これさえあれば、日当たりや天気を一切気にせず、苔にとってベストな場所にテラリウムを置くことができます。
LEDライト活用のコツ
- ライトの選び方:観賞魚用や勉強用ではなく、必ず「植物育成用」あるいは「フルスペクトル(全波長)」と書かれた白色LEDを選びましょう。苔の光合成に必要な光の波長がしっかり含まれています。
- 照射時間:冬場は自然光の不足を補うため、1日合計10時間〜12時間くらいが目安です。
- タイマー管理:毎日同じ時間につけたり消したりするのは大変なので、コンセントタイマー(数百円で買えます)を使って自動化するのが断然おすすめです。規則正しい光のサイクルが、苔の体内時計を整えます。
苔テラリウムの冬越しと管理術

さて、置き場所という「静的な環境」が決まったら、次は日々のお手入れ、つまり「動的な管理術」です。冬は苔が休眠期に入るため、夏と同じ管理をしていると失敗の原因になります。特に「水やり」と「換気」は、夏とは意識を180度変える必要があります。カビや乾燥といった冬特有のトラブル対策もしっかりチェックしていきましょう。
冬の水やりと霧吹きの頻度
冬の苔テラリウム管理で、カビや根腐れを招く最大の原因が「水のやりすぎ」です。
冬になり気温が下がると、苔は成長をピタッと(あるいは、非常にゆっくりに)止め、エネルギー消費を抑える「休眠期」に入ります。光合成も呼吸もゆっくりになるため、夏の成長期に比べて水を吸い上げる量がぐっと減ります。
この状態で夏と同じ感覚で水やりをしてしまうと、どうなるでしょうか?
苔が使い切れない水分が、いつまでも底床(土)に溜まったままになります。常にジメジメと飽和状態になった土の中は酸素が不足し(嫌気状態)、苔の根元が腐りやすくなったり、カビやキノコの菌、嫌なニオイを発生させる雑菌が繁殖するのに最適な環境になってしまうんです。
冬はとにかく「水やりは、控えめに、控えめに」が鉄則です!
密閉型テラリウムの水やり
密閉型は容器内で水分が循環しているので、冬の間は1ヶ月〜2ヶ月、あるいはそれ以上、まったく水やりが不要なことも普通です。土の表面が乾いて、苔の表面の潤いがなくなってきたな、と感じてから、さらに数日〜1週間くらい待つくらいでちょうど良いです。水をあげる時も、底床全体が湿るほどの量は不要で、苔の表面を潤す程度のごく少量で十分です。
開放型テラリウムの水やり
一方、フタのない開放型テラリウムは、密閉型とはまったく逆の管理が必要になります。
冬の室内は暖房によって、私たちが感じている以上に空気が乾燥しています。フタのない開放型テラリウムは、この室内の乾燥の影響をダイレクトに受けてしまうんですね。
「じゃあ、乾燥するなら水をたっぷりあげればいいの?」と思うかもしれませんが、そこが冬の管理の難しいところ。ここで土壌(底床)までビショビショになるほど水やりをしてしまうと、苔の吸水が追いつかず、結局は密閉型と同じ「根腐れ」や「カビ」のリスクを高めてしまうんです。
冬の開放型の管理は、「土への水やりは最低限にしつつ、乾燥しやすい苔の表面の湿度をどう保つか」がポイントになります。そこで重要になるのが「霧吹き」を中心にした管理です。
開放型は「乾燥」に注意し「霧吹き」中心へ
先ほど説明したように、フタのない開放型テラリウムは、暖房による室内の乾燥の影響をダイレクトに受けます。密閉型とは逆に「乾燥」が一番の敵になります。
でも土への水やりを増やしてしまうと、やはり根腐れのリスクがあります。そこで、冬の開放型は「土への水やりは控えめにしつつ、苔の表面の乾燥を防ぐための霧吹き(葉水)の回数を増やす」という管理に切り替えるのがおすすめです。
霧吹きに使う水も、水道から出したばかりの冷たい水ではなく、室温にしばらく置いてなじませた水を使うと、苔へのストレスが少ないですよ。
密閉容器のカビと換気方法

冬の密閉型テラリウムは、乾燥の心配がほぼない代わりに、今度は「カビ」との戦いが始まります。
冬は外気温が低いため、暖かい室内にあるテラリウムのガラス内壁が冷やされ、容器内の水蒸気が結露しやすくなります。この結露が過剰になり、常にガラス面がビショビショ、土の表面もビチャビチャ…という状態が続くと最悪です。
カビが発生する条件は、「①高湿度(結露)」「②空気の停滞」「③栄養分(苔の枯れ葉や老廃物)」の3つが揃うことです。冬の密閉容器は、まさにこの条件が揃いやすいんですね。
カビを防ぐ一番の方法は、このうち「①高湿度」と「②空気の停滞」を同時に解消する「定期的な換気」です。
換気の目的は2つあります。
- 容器内の飽和した湿気を外に逃がし、乾燥した室内の空気と入れ替える(湿度リセット)
- 停滞した空気を動かし、新鮮な空気(酸素や二酸化炭素)を供給する
やり方は簡単です。週に2〜3回、1回あたり5分から30分ほどフタを開けておくだけです。結露がひどいなと感じる日は、少し長めに開けてしっかり湿気を逃がしてあげてください。逆に、とても寒い日や乾燥している日は、短時間で切り上げるなど、テラリウムの様子を見ながら調整しましょう。
カビは一度生えてしまうと除去が本当に大変なので、何よりも「予防」が一番大事です。
枯れた?乾燥と変色の見分け方
冬になって苔の様子がなんだかおかしい…。「茶色くなってきた」「白っぽくなった」と焦ってしまいますよね。でも、ちょっと待ってください。苔は意外とタフで、環境が合わないと「枯れた」のではなく、「ストレスサイン」を出したり、「休眠」したりしているだけかもしれません。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 白っぽくカサカサ 葉先が縮れている | 深刻な乾燥 (主に開放型) | 暖房の風が当たっていないか確認。 すぐに置き場所を変え、優しく霧吹きで水分を与える。 ※密閉型でこれなら水やり不足です。 |
| 茶色・黄色っぽく変色 | 複合的な原因 ・凍結ダメージ(急な冷え込み) ・光不足(徐々に黄色くなる) ・蒸れ(暖房の近く) ・根腐れ(水のやりすぎ) | まず、置き場所、温度、水やり、換気の基本管理を見直す。 原因に当たりをつけ、環境を改善して様子を見る。 |
| ひょろひょろと間延び(徒長) | 光量不足 | より明るい場所へ移動する。 または、植物育成用LEDライトを導入し、1日10〜12時間照射する。 |
| 白や青緑の綿状のカビ | 湿度過多+換気不足 | すぐにカビをピンセットなどで物理的に除去。 その後、数時間フタを開けて「湿度リセット」を行い、以降の換気回数を増やす。 |
苔は乾燥耐性が強い種類も多く、白くカラカラになっていても、適切な水分を与えると数時間で元に戻る(ように見える)ことも多いです。すぐにあきらめず、まずは環境を見直してあげてください。
凍らせてしまった時の解凍方法
「やっちゃった!朝起きたら、テラリウムがシャリシャリに凍ってる!」
万が一、そんな事態に遭遇してしまっても、どうか慌てないでください。ここで取る行動が、苔の生死を分けます。
絶対にダメ!「急な加温」は厳禁!
慌てて暖かいリビングに持って行ったり、ストーブやヒーターの前に置いたり、ドライヤーで温めたり…これらは絶対にやってはいけません!
なぜなら、凍った苔の細胞は、急激に解凍されると細胞内の氷の結晶が細胞膜を突き破ってしまい、組織が物理的に破壊されて確実に死んでしまうからです。
もし凍らせてしまったら、やることは一つです。
「暖房の効いていない、涼しい室内(5℃〜10℃くらい)で、ゆっくり自然解凍させる」
例えば、玄関や北側の廊下などに移動させ、できれば新聞紙やタオルなどで覆って、外からの刺激を減らしつつ、丸一日くらいかけて、ゆっくりと、ゆっくりと時間をかけて解凍させてください。
もちろん、凍結によるダメージはゼロにはできませんが、こうすることで被害を最小限に食い止め、苔の生命力に賭けることができます。解凍後もすぐに暖かい場所には戻さず、数日はその涼しい場所で様子を見て(リハビリさせて)あげてください。
蓋(フタ)の結露は大丈夫?

密閉型テラリウムを管理していると、「結露」が気になりますよね。この結露は、テラリウム内の水分バランスがどうなっているかを示す、大切なバロメーターになります。
結露には「良い結露」と「悪い結露(過剰な結露)」があります。
【適正な結露 = 良い結露】
これは、容器内の水分がうまく循環している健康なサインです。
- 夜から朝方にかけて、フタや側面がうっすらと曇る。
- 日中、光が当たり温度が上がると、その曇りや水滴が消えていく。
このように、一日の中で結露がついたり消えたりする「動的な状態」が理想です。
【過剰な結露 = 悪い結露】
これは、容器内の水分が多すぎるか、換気が足りていない危険なサインです。
- 昼夜問わず、常にフタやガラス面の内側が水滴でビッシリと覆われている。
- 水滴が大きすぎて、常にガラス面を伝って流れ落ち、底床がビチャビチャになっている。
この状態が続くと、光合成に必要な光を遮ってしまいますし、何よりカビの温床になります。
過剰な結露が出ている場合の対策
すぐにフタを開けて換気しましょう。数時間開けて、容器内の湿気をしっかり外に逃がして「湿度リセット」をかけます。それでもすぐに結露がビッシリつく場合は、容器内の水分量そのものが多すぎる可能性があるので、数日間、フタを少しずらして開けっ放しにするか、キッチンペーパーなどで結露を物理的に拭き取って、水分量を調整してあげてください。
苔テラリウムの冬越しまとめ

ここまで、苔テラリウムの冬越しについて、置き場所の選定から、水やり、換気といった具体的な管理術、そしてトラブル対策までを詳しく見てきました。
いろいろとお話ししてきましたが、苔テラリウムの冬越しで一番大切なのは、結局のところ、
- 「急激な環境変化(特に温度)」を避けること。
- 「過度の湿気(水のやりすぎと換気不足)」を防ぐこと。
この2点に尽きるかなと、私は思います。
苔は、私たちが思っているよりもずっとタフな生命力を持っていますが、その反面、急激な環境の変化にはとてもデリケートです。
冬の間は成長が止まって(あるいは、ゆっくりになって)少し寂しいかもしれませんが、これは春に向けてエネルギーを蓄えている大切な「お休み」の時期。
温度変化の少ない安定した場所で、水やりはぐっと我慢して、カビないように時々換気してあげる。
この基本を守って、小さな森の様子をじっくり観察してあげれば、苔たちはきっと元気に寒い冬を乗り越えて、春にまた生き生きとした美しい緑の姿を見せてくれるはずです。
寒い冬ですが、暖かい部屋で小さな苔テラリウムを眺めながら、一緒に春を待ちましょうね。


