今回の苔散策レポートは福岡県内で一番登山者数が多いといわれている、太宰府市にあります宝満山です。
全部の苔を調べたわけではないのですが、とてもきれいで特徴のある苔を選んでご紹介しますね。これから行楽シーズンに入りますので、登山をする方も多くなると思います。
ただ「歩くだけ」ではなく「苔を探してみる」という視点を持ちながら歩くのも楽しいと思いますので参考にしていただけると幸いです。
苔は顕微鏡レベルで観察しないと種類が分からないものが多く、肉眼だけで判別が不可能なものもあります。「これかな~?」という判断で記載しております。ご了承ください。
では、いってみましょー!
今回歩いたルート
今回歩いたお山は福岡県太宰府市にある宝満山です。太宰府といえば太宰府天満宮が有名ですが、その後ろに見える大きな山が宝満山です。
いろんなルートがあるのですが、一番利用者が多い正面道ルートを使いました。トレーニングも兼ねての山行でしたので、宝満山の山頂を踏んだ後は、仏頂山、頭巾山、三郡山と縦走をし、戻ってくるというルートです。歩いた距離は10キロほどになりました。
復路は仏頂山手前からうさぎ道というルートを使って下山しました。よってこのルートと同じところを通らなければこれからご紹介する苔たちに逢えないという訳ではないので、あくまでも宝満山の山域で会えると思われる苔たちなので参考程度にしていただけるといいと思います。
宝満山へ登山の計画を立てているのであれば、苔の知識が少しでもあればまた楽しくなると思います。
必要な装備
宝満山はしっかりとした登山装備が必要です。その辺を散歩するような感覚で歩ける山ではないので、準備はしっかりと。
今の季節(9月上旬)は山頂付近はおそらく20度~25度くらいかと思われますが(天候にもよる)、体力使うのでもちろん汗もかくし、暑いです。水、行動食も「余るかな?」くらいの量を私は持っていきました。
宝満山で見つけた苔たち

⇧この苔の美しさに思わず足が止まりました。共生してますね。細長く垂れ下がっているのが、おそらくオオサナダゴケモドキかなと思います。
その間から顔をのぞかせているのが、スギゴケの仲間かと思われます。

⇧コケシノブと思われます。正確には苔ではなくシダの仲間になるそうです。光にかざすときれいだということをこの後知りましたので、今度試してみようと思います。

⇧こちらはムチゴケと思われます。

⇧こちらはスギゴケと思われます。

⇧これはトウゲシバと思います。最初は苔かなと思ったのですが、こんな大きな苔はないだろうと思い直しました。(;^ω^)トウゲシバはシダの仲間なんだそうです。

⇧フカフカの苔の中から芽を出しているのは、何の芽でしょうね。苔はシノブゴケでしょうか。
まとめ
残暑がまだまだ厳しい中、宝満山から三郡山までの縦走を楽しんできました。他にもたくさんの苔がありましたが、形が特徴的なものやきれいな苔を選んでご紹介しました。
宝満山の正面道は登山に慣れている人でも「やっぱりここはキツイ!」と言わせるルートです。初めての人は登山経験のある人と一緒に歩くことを推奨します。装備もしっかりと準備してください。
慣れている方は、ぜひ苔にも注目しながら歩いてみてくださいね。